タウ・スカラシップ

TAU Scholarship

タウ・スカラシップについて

日本には文化・芸術やスポーツの各分野で秀でた能力と高い志を持ちながら、家庭環境、自然災害、社会的な立場など様々な事情により、希望する活動の継続が困難な若者たちがいます。
『日本の将来を担う彼らがより円滑に未来を切り開くために、ささやかでも何か力になることはできないか。』
そんな想いから、当社は2020年2月に「タウ・スカラシップ」を設立しました。
当社は、奨学生が各分野において活躍、貢献されることを願い、その活躍によって人々や社会に勇気、活力、感動を与え、わが国一層の発展に寄与することを目指し、彼らに環境・経済的な支援をしてまいります。
タウは夢や目標に向かって努力を惜しまないあなたを積極的に応援します。

関連情報

卒業生紹介

第一期生

【分野】
発展途上国向け水処理システムの研究
【プロフィール】
三宅 元生(第一期生)

2019年3月
トビタテ留学JAPANに選出
2019年3月
水処理システム普及のためコスタリカへ留学
2020年4月
タウ・スカラシップ奨学生に選出
2021年3月
日本水環境学会ポスター発表で優秀賞受賞
2021年3月
香川高等専門学校創造工学専攻建設環境コース卒業

卒業生の声

考え方や意識が大きく変革した1年

2020年は新型コロナウイルスの影響で、実際の下水を使用できないなどの問題が発生し、思うように研究活動ができず悩んでいた時間が多かった1年でした。今までと同じ様に続けていては何の成果も残せないと考え、とにかく何か行動をしようと意識の改善を行っていきました。そうして研究を続けていく中で、教授や後輩との接し方など研究以外の部分で課題が見え、自分の考え方や意識を変える機会が多くありました。仕事と同じように、色々な人とコミュニケーションをとりながら目標に向かい行動していく考え方に切り替えたところ、研究への見方やアプローチの仕方も変わり、自分の中で大きな変化の一つとなりました。また、この1年間はスペイン語やカメラの勉強など、専門分野ではないことにもチャレンジしました。結果として、語学の習得によりスペイン語でコスタリカの情報を取得できるようになったり、写真のレイアウトや配色について考えることで研究を発表するプレゼンでも活かされました。一年間活動を行った結果、校内での校長賞、成績優秀賞、日本水環境学会のポスター発表の優秀賞を受賞することができました。大変な時期は沢山ありましたが、最終的には多くの成果を残せたのではないかと思います。この一年の研究成果はコスタリカの大学の研究室、上下水道の会社でも活用されると報告を受けました。今後私の研究がコスタリカで継続され、水環境の問題解決に寄与できればと思っています。

日本の水環境の問題に貢献していきたい

今後の目標は、4月より就職する会社で日本の水環境の問題に貢献することです。日本は安心して水道水を飲める国ですが、水道管の老朽化や作業員の高齢化など様々な問題を抱えています。私が就職する会社は日本の水処理業界の中でもトップシェアを誇る会社で、日本の水業界の最先端の現場で働くことができます。そこで働き、自分の目で見て、経験し、問題解決のためのアプローチはどうすればいいのかなどを考えていきたいと思います。また、これまでに得た留学や奨学生としての経験を、社会人としての経験とあわせて考えることで今後の自身の飛躍に繋げていきたいと考えています。タウ・スカラシップの交流会から始めた読書や、毎月提出していた報告書など、自分をフィードバックする習慣などは今後も続けていきたいです。今回の成果の一つでもある日本水環境学会での優秀賞は、研究だけでなく様々なことにチャレンジしたことが影響したのかと考えています。社会に出てからも様々な人とのつながりを保ちながら、常に新しいことに挑戦をしていけるようになりたいと思います。

第二期生

【分野】
フルート
【プロフィール】
藤野 るか(第二期生)
第54回北九州音楽祭音楽部門 芸術大賞及び県知事賞 受賞
フランス各所にて招聘演奏会に参加
第62回西日本国際音楽コンクール第1位
2019年 東京藝術大学音楽学部器楽科 フルート専攻卒業
現在、オーケストラ入団、留学へ向け活動中

卒業生の声

目標達成に専心した1年

 コロナ禍により演奏機会が制限されていた分、フルートの基礎力の底上げとピッコロの技術向上に向き合うことの出来た一年でした。音質を一定に保つ練習など多くの基礎を見直したことで古典作品の演奏表現が広がり、下半期はモーツァルトについての研究に時間をかけました。また様々な奏者からレッスンを受けたことで新しい視点で楽器を捉えることもでき、体や喉の使い方に変化があったと感じます。ピッコロはフルートより繊細な息が必要となる分、音程の変化に対応できる柔軟なアンブシュア(口の形)が必要です。オーケストラスタディ(オーケストラの中での演奏方法)などを繰り返し、柔軟な音色と音程の正確さの向上に努めました。

また、数ヶ月ドイツで生活できたことも充実した経験となりました。書類や現地対応など思い通りにならないこともありましたが、自身の幅を広げる良いきっかけとなりました。そして実際に現地の建造物や文化、思想に触れ芸術について学んだことで、自身の音楽に対しての見解を深めることができたと感じています。日本で勉強するだけでは得られなかった空気感に触れ、見つけた課題と共に、今後の演奏をより良くしていきたいと強く思います。また、タンデムパートナーや現地の方との交流などで語学に集中することもでき、この一年でひとつ上のドイツ語資格も取得することができました。

“芸術家”として日本に貢献したい

私の夢は、芸術家になることです。演奏家が楽器演奏に長けた人物、音楽家が音楽を作り出すことができる人物だとすると、芸術家は音楽性や演奏技術はもちろんのこと、人間性、文化や思想などの幅広い知識、芸術に対しての深い熱量が必要だと考えています。ヨーロッパには未だ翻訳されていない文献や資料が沢山あります。そこから新しい見解を得たり、言葉の言い回しから音楽家の性格を感じたり、貴重な気付きがあることと思います。それらをゆくゆくは企画として日本に還元することを、芸術家に近づく目標のひとつとして捉えています。

令和4年度は語学学校に通いつつ大学院を受験します。留学先での目標は、オペラなどの総合芸術に演奏で携わることです。そのため、ドイツ、ウィーンなど各地の教授(奏者)のレッスンを受け、ご縁のある学校に入学することができた後はオーケストラやアカデミーのオーディション、コンクールを積極的に受けていく予定です。

この一年間で、多くの経験と勉強する時間を頂き、自分の目標に大きく近づくことができました。これもひとえにタウの皆さまのお力添えがあったからこそと感じております。この経験を糧に今まで以上に積極的に活動し、多くの方とご縁をつなぎ、人間性、音楽性ともに成長し続けて参ります。一年間、様々な形で支えてくださり、本当にありがとうございました。

第三期生

【分野】
サッカー
【プロフィール】
髙木 一史(第一〜三期生)
第31回日本クラブユースサッカー選手権U-15大会準優勝
第43回日本クラブユースサッカー選手権U-18 ベスト16
NIKE NEXT HEROプロジェクト(U-18プレミアリーグ選抜チーム)
2020年4月立教大学入学 サッカー部入部

卒業生の声

新たな舞台での挑戦(大学1年生、2020年)

高校サッカーとは違った新たな環境、そして仲間と共に切磋琢磨できた一年でした。初めは自分のイメージしたものと違い、大学サッカー特有のスピード感にも戸惑いもありました。また、新型コロナウイルスの影響で部活動の停止期間もありましたが「今自分にできることは何か」と常に自問自答し、筋力トレーニングやランニングなど自主的に継続しました。シーズン開始直後は自分が思い描くプレーが叶わず苦しい時期が続きましたが、「自分がやるべきこと」に意識を向けて努力を継続した結果、徐々に良いパフォーマンスができるようになりました。プレーヤーとして、人間として大きく成長でき、チャレンジし続けることができました。

栄光と挫折(大学2年生、2021年)

「関東大学サッカーリーグに1試合でも多くスタメン出場すること」を個人の目標に掲げました。結果として、怪我の期間を除く全試合にスタメン出場を果たし、大きな自信になりました。一方で、チームとしては開幕当初に描いていた理想像とはかけ離れ、関東大学リーグ降格という結果でした。どれだけ自分たちの思い通りの試合内容ができても、勝利を手に入れられなければ勝負の世界では何の意味もないことを心から実感し、「チームを勝たせられるような選手になる」という決意を固めました。

苦しみの中で見つけたもの(大学3年生、2022年)

チームの目標として「なんとしても1年で関東2部リーグ復帰すること」を掲げました。結果にこだわり、「チーム全員が勝つために何をすれば良いか」を考え実行に移したことが実を結び、目標を達成することができました。その道のりは決して順風満帆ではなく、格下チームを相手に敗北を喫したときなど、チームがバラバラになってしまいそうなこともありました。しかし、その都度目標に立ち返り、チームの方向性を擦り合わせたことが非常に大切だったと感じます。また、個人としては怪我やスタメンから外される経験をするなど、決して100点満点のシーズンとは言い切れませんでしたが、どのような状況であれ「今自分がやるべきことをやり続けよう」と自らを奮い立たせ、真摯にサッカーに向き合いました。このような姿勢は、大学ラストシーズンを後悔なくやり切るためにも大切なことだったと思います。

サッカー人生16年間の集大成へ

大学最終学年として迎えた今年度は、1年ぶりに昇格した関東リーグにおいてレベルの高い相手と大きな緊張感の中でプレーできることを楽しみつつ結果にこだわってプレーしていきたいと考えています。決して簡単な目標ではありませんが、立教大学の歴史を変えるためにも関東1部に昇格という目標を掲げて全力でプレーします。大学卒業後にサッカーを続けるのか否かは現時点で決まっていませんが、とにかくまずは16年という長期間にわたって続けてきた学生サッカーを悔いなく終えるための行動を一日一日積み重ねていきたいと思います。

スカラシップについて

本来アルバイト等に割かなければならないはずだった時間を、自分の身体のケアやトレーニングに割くことができ、全力でサッカーに向き合うことができました。またそれだけでなく、他の分野でご活躍されている奨学生の方との定期的な交流の機会を通じ、自分自身様々な刺激をいただきました。経済的支援だけでなく、奨学生同士の交流機会があることも魅力の一つだと強く感じております。奨学生としてサポートいただき、本当に感謝しかありません。

募集要項

2024年度の募集は終了いたしました。
多数のご応募をいただきありがとうございました。
来年度の募集に関しましては決まり次第、当サイトにてお知らせいたします。

1.給付金額

2024年度の給付総額 最大1,000万円

※1名あたり年間200万円を目安とします。
※希望金額および実績、能力、意欲などを考慮し、応募者ごとに給付額を決定します。
※給付型となりますので、返済の義務はありません。

2.他の奨学金との併用

すでに他の制度の奨学金を受給している、またはその予定のある方でもご応募いただけます。
ただし、他の制度が奨学金の併用受給を禁止している場合には、タウ・スカラシップが採用となっても取消しになることがありますので、他の制度を主催している学校・団体等に事前にご確認ください。

3.給付期間

1年間とし、3ヶ月に1度ずつ給付いたします。

※給付期間中、毎月1回、活動報告書を事務局にご提出いただきます。
※最長3年間まで給付期間を延長することができます。ただし、延長の場合の給付額は年度により異なります。

4.応募資格

①満25歳未満であること
②スポーツ、芸術、学問、医療、介護などの各分野で秀でた実績や能力を有すること
③応募時点で日本在住の方
④経済的理由により活動が制限され社会的サポートを必要とする方

5.求める人物像

①目的達成に向け、情熱をもって取り組まれている方
②活動分野に限定せず、自己成長の為にひたむきに努力できる方
③タウ・スカラシップ奨学生として、広報活動等にご協力いただき、前向きにご参画いただける方

6.募集人数

5名(予定)

7.募集期間

2023年12月1日(金)~ 2024年1月5日(金)

8.選考スケジュール

一次選考
~2024年1月中旬
書類審査
二次選考
~2024年2月下旬
面接(オンライン)
最終選考
~2024年3月下旬
最終面接

※最終選考は株式会社タウ本社にて実施します。(埼玉県さいたま市中央区新都心11-2 LAタワー10F)
※選考結果はお電話またはメールにて順次ご連絡いたします。

9.応募手続

【応募方法】
①タウ・スカラシップ申請書に必要事項を記載の上、応募先へメールにてご応募ください。
②提出時「タウ・スカラシップ申請書」のファイル名を「氏名_活動分野」に変更してください。

※Windows版のWord形式またはPDF形式で提出ください。

10.採用後の手続き

  • ・奨学生には、奨学金受給に関する契約書をご確認の上締結していただきます。なお 、奨学生が未成年である場合には、保護者の方の同意が必要となります。
  • ・契約内容をご承認いただけない場合は、採用を見送らせていただきます。
  • ・その他、奨学生ご本人の本人確認証明書、振込先口座(通帳)のコピーなど必要書類の提出をしていただきます。
  • ・奨学生には、奨学生証書授与式にご出席いただきます。なお、開催日は2024年4月1日(月)に予定しております。

11.個人情報の取扱いについて

応募者の個人情報につきましては、選考およびタウ・スカラシップ運営のために必要な範囲に限り利用させていただきます。

12.注意事項

  • ・受給期間の延長は審査を実施し、次年度の応募者と並行して選考を行います。
  • ・応募者が未成年または学生の場合には、応募に際して保護者の事前の同意が必要です。
  • ・就業中の方は就業先および保証人の事前の同意(口頭で可)を得てご応募ください。
  • ・申請書等、提出いただいた書類は返却いたしませんのでコピーをとって保管してください。
  • ・選考の審査経過及び結果等に係るお問い合わせには応じられません。
  • ・給付型の奨学金となりますので、学資以外の目的で奨学金を受給する場合には、ご本人にて確定申告が必要となります。確定申告に必要な手続きについては税務署等にお問合せください。

13.問合せ先

【タウ・スカラシップ事務局】
電話:048-601-0854
E-Mail:scholarship@tau.co.jp